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三芳町社協 若年性認知症の人ら「子ども食堂」で夕食作りに活躍

埼玉県三芳町社協
【若年性認知症の人ら「子ども食堂」で夕食作りに活躍】


65歳未満で発症する若年性認知症の人の社会参加の促進や家族支援を目指して、三芳町社会福祉協議会は平成28年7月から、デイサービス「けやきの家」で若年性認知症に特化した支援を行っています。けやきの家では、家庭の事情などで放課後の居場所がない子どもに無料で食事を提供する「子ども食堂」も運営。若年性認知症の人たちが地域のボランティアと協力して子どもの夕食作りに励み、社会参加と地域貢献を実感できる場となっています。ただ、こうした場所は各地でまだ少ないのが実情です。埼玉県内には約2千人の若年性認知症の人がいると推計されており、居場所づくりが課題になっています。

「タマネギが目に染みるね」「このコロッケ少し大きいんじゃない?」。調理場は笑い声が絶えません。この日は子ども食堂用にコロッケ50個とチョコバナナを作りました。けやきの家には、県西部に住む58~64歳の男女4人の若年性認知症の人が毎週金曜日に訪れ、子ども食堂用の食事作りを担います。食事後にはテーブルを移動して即席の台を作り、仲間と共に卓球を楽しみました。

厚生労働省の推計によると若年性認知症の平均発症年齢は約51歳で、会社などを退職せざるを得ない人がほとんどといいます。しかし、若年性認知症の人はまだ体力があり、社会の中で何らかの役割を持ちたいと願う人が多くいます。社会福祉士資格を持つけやきの家の管理者は「誰かの役に立ちたいという思いを形にしたい」と話します。けやきの家では仕事の対価として謝礼を払い、仕事への実感につなげています。

けやきの家に通う所沢市の61歳の男性は約2年前に若年性認知症と診断されました。勤務していた大手メーカーを退職し、アルバイトで警備員の仕事に就きましたが、夜間勤務など体力的に厳しかったといいます。警備員も退職して家にいることが多くなりましたが、妻がけやきの家の存在を知り、平成28年の秋ごろから通うようになりました。男性は「毎週金曜日が楽しみ。この仕事で少しでも人の役に立てたら。こういう場があるのはすごくありがたいですね」と充実した表情でした。

ただ、こうした場所はまだ少ないのが実情です。40歳以上は介護保険を利用できるものの、若年性認知症の人に特化したサービスは多くはありません。レクリエーションが中心の高齢者向けデイサービスは、若年性認知症の人が利用しても違和感を抱くことが多くあります。社会の中で行き場がなく、同じ境遇の人と接する機会も少ないのが現状といいます。
埼玉新聞 2017年5月7日

三芳町20170825
三芳町社協
【若年性認知症施設で「子ども食堂」 利用者が運営、調理 「働いて地域に役立ちたい」】


若年性認知症でデイサービス施設を利用している人たちが運営する「子ども食堂」が埼玉県にあります。家庭の事情などで放課後の居場所がない子どもたちに無料で食事を出すとともに、施設利用者の社会参加を進める目的で、国も注目する全国的に珍しい取り組みです。施設は「子ども食堂を運営することで、生きがいにつなげたい」と話します。

「こんなにタマネギを切ったのは初めて」「今日は子どもたちが何人来るかしら」。調理場に利用者たちの笑い声が響きます。メニューは牛丼と、ホウレン草のおひたし、大根の葉が入ったけんちん汁。40人分を用意しました。

施設は、埼玉県三芳町社会福祉協議会が運営する「けやきの家」。高齢者のほか、若年性認知症の60~65歳の男女6人が利用しています。

子ども食堂を企画したのは、施設管理者の社会福祉士。50代の若年性認知症の利用者から「働きたい。妻を守りたい」と言われたのがきっかけで、2016年4月から事業に取り掛かりました。

食堂は毎週金曜日の夕方に開きます。まずは献立を決める打ち合わせ。記憶障害があるため、近況報告から始めます。メニューを考えてもらい、自分たちで食料の買い出しへ。地域ボランティアの協力を受けながら、食事を作ります。食事後は、子どもたちと卓球などをして触れ合う時間もあります。

メンバーの一人、宮崎県日向市出身の64歳の女性は、介護福祉士の仕事をしていた58歳のとき、若年性認知症と診断されました。「まだまだ働こうと思っていたのでショックだった。今は子ども食堂で人の役に立てることがうれしい」と言います。

厚生労働省も事業に関心を示し、県外の福祉施設関係者の視察も多いといいます。施設管理者は「働ける若年性認知症の人たちは、社会や地域に役立ちたい思いが強い。取り組みが子どもたちの救済につながっている」と話します。
(西日本新聞 2017年10月22日

20171027三芳町





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なかなか一言で表せない社会福祉協議会(社協)。地域福祉活動の推進、生活困窮者支援、成年後見・日常生活自立支援事業、介護保険・障害サービス事業、ボランティア・市民活動の支援、福祉教育・ボランティア学習、共同募金・・・、さまざまな事業・活動を展開しています。少しずつ、その活動を探検してみましょう。

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