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大田区社協 社会福祉法人などと連携しひとり親の子に、多様な体験を提供 職場訪問・資格取得支援により将来への意欲高める

東京都大田区社協
【社会福祉法人などと連携しひとり親の子に、多様な体験を提供 職場訪問・資格取得支援により将来への意欲高める】


ひとり親家庭の子どもたちを対象に、将来の自立に向けた支援をする動きがあります。子どもたちに仕事のやりがいを伝え、資格の取得もめざす取り組みです。8月上旬、東京都大田区の大森消防署森ケ崎出張所に、水色のTシャツを着た小学生の子どもたちが集まりました。

男児 「出動がない時は何をしているんですか」
男性消防士 「交代で食事を作ったり、体を鍛えたりしているよ」

子どもたちは防火服を着たりポンプ車のホースを持ったり、2時間ほどかけて職場を見学。参加した小学3年の男児は「今日話を聞いて、人を助ける仕事がやってみたいと思った」と語りました。
これは、大田区社会福祉協議会と区内で母子生活支援施設を運営する社会福祉法人大洋社などが行っている「れいんぼう」という支援活動です。体験型が特徴で、2015年10月に開始。これまでに老人施設や航空会社の整備工場、女子プロバスケットボールチームなどを訪ねました。

もう一つの活動の柱は、資格取得の支援です。区内の老人施設や障害者施設の集会室に毎月2回、ひとり親の小中学生が集まり、英語やパソコン、漢字などの検定合格をめざして問題集やゲームで学んでいます。勉強後は、みんなで昼食を作って食べます。ある日のメニューは、ひじきごはんのおにぎりとにんじんのマリネとコンソメスープでした。支援に関わる母子生活支援施設「ひまわり苑」の施設長は、「子どもたちが自分で作れるようなやさしい献立で構成している」と説明します。

厚生労働省の国民生活基礎調査によると、15年のひとり親家庭の子どもの貧困率は50.8%。主要国の中で、最悪のレベルです。
ひとり親家庭の子どもたちは、経済的な理由から習い事や行事の参加などが限られ、社会的体験が少ない傾向があります。「施設を退所した家庭を含め、地域で暮らすひとり親家庭の子どもたちが、多様な経験を通じて将来を考えてもらう機会をつくりたいと思った」とひまわり苑の施設長は語ります。

母子生活支援施設には家庭内暴力(DV)から逃れた母子も暮らしており、防犯上、開放が難しいのが実情です。そこで、大洋社からの提案を受けた大田区社協が活動場所やパソコンなどの教材を確保し、広報もすることになりました。区内の別の二つの社会福祉法人は、特別養護老人ホームや障害者施設内の会議室を貸すといった協力をしています。

れいんぼうに参加している中学3年の男子生徒は、パソコン検定4級の合格をめざしています。ゲームやパソコンが好きで、中学ではパソコン部に所属。でも、家にパソコンはありません。「検定に受かったら進学にも役立つかもしれないので、うれしい。デザインやCGにも興味がある」と、夢は広がります。

貧困家庭の子どもの支援に取り組むNPO法人キッズドアも進学向けの学習支援のほか、キャリア教育支援などを行っています。NPO法人理事長は「ひとり親家庭の親は、仕事や日々の子育てに追われる。親が非正規雇用の場合、働いても収入が上がらない姿を見て、子どもも働く意義を見いだしづらい」と指摘。そのうえで、こう強調します。
「家庭環境によって子どもの経験に差があれば、社会の仕組みで解決していくべきだ。働くことのやりがいや楽しさを知ることが、将来への意欲につながる」
朝日新聞 2017年9月12日

20170927 大田区
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なかなか一言で表せない社会福祉協議会(社協)。地域福祉活動の推進、生活困窮者支援、成年後見・日常生活自立支援事業、介護保険・障害サービス事業、ボランティア・市民活動の支援、福祉教育・ボランティア学習、共同募金・・・、さまざまな事業・活動を展開しています。少しずつ、その活動を探検してみましょう。

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