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吹田市社協 高次脳機能障がい者の家族交流会を開催中 きっかけは個別ケースから

大阪府吹田市社協
【高次脳機能障がい者の家族交流会を開催中 きっかけは個別ケースから】


病気や事故による脳の損傷で、言語や記憶、注意、情緒といった認知機能に障がいが起こる「高次脳機能障がい」。外見からは症状が分かりにくいため「見えない障がい」とも言われています。周囲の理解が得られにくく、本人や家族が不安・葛藤を抱え、家庭内や地域社会で孤立してしまうことも少なくありません。吹田市社会福祉協議会では、市内の中途障がい者支援施設、医療機関、市の障がい福祉室などとともに平成28年6月から、高次脳機能障がい者の家族交流会を開催しています

平成27年の冬、60代の女性が車いす貸出事業を利用するため社協へ来所しました。職員が貸出の理由を聞くと「心停止による低酸素脳症が原因で後遺症がある夫を自宅で介護している。夫は暴言を吐くなど、以前とは性格が変わってしまった。どこに相談したらよいのかもわからない」とのこと。すぐさま、コミュニティソー シャルワーカーが支援することになりました。

担当のCSWが事情をたずねると、夫は高次脳機能障がいの診断を受けていること、通院が途絶え、サービスも利用しておらず、夫の介護に心身ともに疲れていることがわかりました。そこで市の障がい福祉室と連携し、夫の通院を再開、 障がい福祉サービスの利用にもつなげました。

「今回のようなケースは他にもあるかもしれない。家族の孤立を防ぐ仕組みが必要」と考えた担当CSWと、同地域を共に担当する別のCSWは、上司や市の担当者と相談し、まずは関係機関との情報共有の場を設けることにしました。吹田市内で中途障がい者を支援する施設をはじめ、急性期・回復期の機能を担う4つの病院の医療ソーシャルワーカーに呼びかけ情報交換会を開催したところ、「家族の障がい受容が難しく、障がいの理解や当事者同士での支えあいの仕組みが必要」と意見が一致。各機関の強みを生かして家族交流会の開催に向けた準備が始まりました。

市は広報や場所の確保、障がい者支援施設ではポスターの作成や家族への周知、病院は対象家族への情報提供などを担いました。吹田市社協は、認知症家族の会 (吹田コスモスの会)の事務局を担っており、今回も家族交流会の事務局としてサポートを行うことになりました。

平成28年6月、1回目の「家族交流会と学習会」を開催。当事者や家族、支援者、市民など約90人の参加がありました。参加者からは「企画に感謝いっばい」「ぜひ続けてほしい」といった声が多く聞かれ、ニーズの強さを実感したといいます。今年1月に開 催した2回目の家族交流会でも「同じ立場の家族と話ができて心が救われた」「悩んでいるのは自分だけでないと励まされた」「自分もがんばろうという気持ちになれた」など、悩みを共感しあう中で前向きに障がいと向きあう家族の姿がありました。

吹田市社協による高次脳機能障がい者の家族交流会の取り組みは、大阪府社協広報誌「福祉おおさか」(2017年9月)をご覧ください。

20171025吹田市
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なかなか一言で表せない社会福祉協議会(社協)。地域福祉活動の推進、生活困窮者支援、成年後見・日常生活自立支援事業、介護保険・障害サービス事業、ボランティア・市民活動の支援、福祉教育・ボランティア学習、共同募金・・・、さまざまな事業・活動を展開しています。少しずつ、その活動を探検してみましょう。

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