FC2ブログ

記事一覧

志摩社協 社協、漁協組合員に 水産と福祉が連携し障害者がカキ養殖 

三重県志摩社協
【社協、漁協組合員に 水産と福祉が連携し障害者がカキ養殖】 


志摩市社会福祉協議会が障害者によるカキ養殖に取り組むため、鳥羽磯部漁協の組合員になることが決まりました。三重県によると、社協が漁業に参入する試みは全国初。2018年2月20日に開かれた理事会で組合加入を承認した同漁協も、担い手が不足する養殖業の活性化につながると期待しており、水産と福祉の両分野による「水福連携」の新たな形として注目されています。

志摩市は青ノリやカキ、真珠などの養殖が盛んで、志摩市社協は障害者の漁業就労を進めています。20日に加入が承認され、志摩市社協は同漁協三ヶ所(さんがしょ)支所の組合員として漁業権を持ち、独自にカキ養殖を行えるようになりました。

「水福連携」の取り組みは、障害者が加工品の製造に携わる例はありますが、海上での作業にはノウハウの習得や安全性などに課題がありました。そこで志摩市社協は2013年頃から、出荷前のカキ殻の洗浄を地元業者から請け負うなどし、複雑な作業を分割することで障害者が従事できることを確認。海上作業の一部を陸上で行うようにしたり、イカダに足場を設置したりすることで障害者の負担を減らし、安全を確保できることも分かったといいます。

2016年には、志摩市社協の前会長が代表を務める形で「合同会社志摩ふくし水産」を設立。障害者4人がマガキとイワガキの養殖に携わり、2017年度は約60万円の売り上げを見込みます。

志摩市社協は同社の事業を引き継ぎ、規模を拡大できると判断し、組合加入を決めました。志摩市社協の総務部長は「ビジネスとして成功させ、就労先が限られている障害者の雇用機会の拡大を図りたい」と狙いを説明します。

社協を組合員として受け入れた漁協側もメリットを感じています。同漁協三ヶ所支所でカキ養殖を行う組合員は約50人で、この20年でほぼ半減。現在100台ほどのイカダがありますが、過疎化や高齢化が進んで空いた養殖区画も増えてきました。同支所の職員は「組合員が増えることで漁協も活性化する。引退した養殖経験者が指導員として社協の事業に携わるなど、地元の雇用につながることも期待している」と話します。

障害者の1次産業での就労を巡っては、農業分野の「農福連携」が全国的に広がりつつあります。一方で水産県である三重の特色を生かそうと、県は2013年から「水福連携」の可能性を探ってきました。県は志摩市社協などの取り組みをモデルケースに選び、障害者が漁業に携わることは可能と判断。2018年度はこうした実績をもとに、障害者が安全で効率的に作業するためのマニュアルを作成し、福祉事業者が漁業に参入しやすい環境整備を加速させます。県水産資源・経営課は「水福連携の先進県になり、水産の現場で障害者が活躍することが当たり前の社会を目指したい」としています。
読売新聞 2018年2月21日

参考)志摩市社協 「水福連携」ホームページ

20180223志摩市
関連記事
スポンサーサイト



プロフィール

yotadar!!

Author:yotadar!!
なかなか一言で表せない社会福祉協議会(社協)。地域福祉活動の推進、生活困窮者支援、成年後見・日常生活自立支援事業、介護保険・障害サービス事業、ボランティア・市民活動の支援、福祉教育・ボランティア学習、共同募金・・・、さまざまな事業・活動を展開しています。少しずつ、その活動を探検してみましょう。

最新コメント

リンク