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福岡市早良校区社協 買い物は施設の車に乗って 介護事業所などでつくる「さわら南よかとこネット」とボランティアの協力で

福岡市早良区早良校区社協
【買い物は施設の車に乗って 介護事業所などでつくる「さわら南よかとこネット」とボランティアの協力で】


雨上がりの住宅密集地。狭く、くねった坂道をワゴン車が走る。ある民家の前で止まると、女性が会釈しながら乗り込みました。「あら、まだ誰も乗っとらんと? お世話になります」と85歳の女性。「朝は雨がすごかったですね」。運転するデイサービス施設のサービス管理者が話し掛けます。女性は「買い物は自分で行けんけんね。助かりますよ」。顔をクシャっとさせて応じました。福岡市早良校区社会福祉協議会が2017年9月に始めた、校区内のお年寄りのための「買い物支援」。早良区南部の介護事業所などでつくる「さわら南よかとこネット」の加盟施設が、無償でワゴン車や運転手を提供、実現させたものです。

丘陵地の住宅団地は高低差が約60mとビルの高さに匹敵する所も。バス停は急な坂道を下り、離れた通り沿いにしかありません。「往復1時間かけて買い物している方ばかり」と早良校区社協会長は言います。同社協は2017年3月、男性ボランティアを募って「手つだい隊」を結成。庭の草取り、枝切り、電球替え…など「ちょっとした生活の困り事」を支える活動を始めたところ、「買い物に大変苦労する」「運転をやめたくても買い物があるから廃車できない」「買い物先が遠いからいずれは引っ越すつもり」など切実な声が相次ぎました。送迎役として、地域を走る介護事業所の車に着目。同ネットに相談し、買い物に特化した支援の仕組みをつくっていきました。

無償での協力に賛同したのは校区外も含めて計11施設。毎週火曜、通常は4~6施設が交代しながら、日に5~6人程度を1台に乗せ、近くのスーパーまで送迎します。この日の利用は4人。「道が狭いし、ご高齢のドライバーも多いので気は使いますが、デイサービスの送迎でも当然のこと」と言います。「近所の人とも仲良くなれます」。事業所としても「地域密着」をアピールできる機会です。

利用者は保険代として1回200円を支払います。希望者は公民館に申し込めば、地元の自治会長が自宅を訪れ、支援が必要かなどを確認して決めます。利用登録は現在約20人。「まだ遠慮されている方が多いんですよ。田舎だから特に、そんなことまでしてもらって申し訳ないと。まだ一生懸命自分で頑張ります、という方がかなりいらっしゃるんですよね…」と校区社協会長は言います。

今のところ週1回に限定しているのは、事業所の好意に頼る以上「無理は言えない」ためです。早良区南部でこうした買い物支援に取り組むのは早良校区だけですが、より山間部の校区などでも需要は少なくないとみられます。他校区でも同様の方法で始まれば、事業所の負担は増し、送迎役が不足するおそれもあります。「始めた以上、利用者にもうできません、とは言えませんから」。周知チラシの配布も、今は控えています。

早良校区の買い物支援には乗り降りなどのサポート役として地元の男性ボランティア8人が当番制で1人ずつ付き添います。この日も、利用者が雨にぬれないよう傘を差すなど目配りしつつ「個人的には、買い物が週1回じゃ少ないのかなと思う」と77歳の男性。男性の社会参画はまだ多くありません。校区社協会長は「呼び掛ければ応じてくださる人は多い」と手応えを語ります。
西日本新聞 2018年06月14日

20180617早良校区
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