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土佐町社協 「毎日行ける場所がほしい」から生まれた“とんからりんの家” みんなで体を動かすと、自然と笑みもこぼれる

高知県土佐町社協
【「毎日行ける場所がほしい」から生まれた“とんからりんの家” みんなで体を動かすと、自然と笑みもこぼれる】


高知県土佐郡土佐町で近年、90歳以上の元気なお年寄りが増えているといいます。同町の90歳以上人口は2012年4月に121人でしたが、2018年9月1日現在では190人。6年でおよそ1.5倍になりました。ご長寿の秘訣(ひけつ)を探ってみると…。 
 
土佐町田井の高齢者交流施設「とんからりんの家」で、高齢者約30人が椅子に座って歌いながら足上げ運動をしていました。筋力を維持するための「てくてく体操」。お年寄りの顔に汗がじわっと浮き上がりました。とんからりんでは週4回、体操やレクリエーションを行うほか、昼食を提供し、サロン機能も果たします。10年ほど前から通う女性と男性は同級生でともに94歳。男性は「家におっても、ごろごろするだけ」。1人暮らしの女性は「100歳が目標。枯れ木が朽ちるようにコットリいけたら…」と笑いました。
 
町内各地区にはデイサービスなどがありましたが「毎日行ける場所がほしい」との声を受け、06年にとんからりんが設立されました。土佐町社会福祉協議会が音頭を取り、住民自らが運営委員会を立ち上げました。利用者は現在56人で、そのうち90歳以上は20人ほど。合わせて約50人いる運営委員とボランティアも70~80代です。代表の女性は82歳。「住民同士が支え合い、理想に近い運営ができている」と話します。
 
長寿が増えるもう一つの要素が、04年から町が行う「フィールド医学」です。京都大学などと提携し、75歳以上を対象とした無料の「ご長寿健診」を毎年実施。医師や学生ら約50人が町に滞在して認知機能や循環器などを診ます。結果は面談で一人一人に伝えます。2017年10月、面談に来町した東京女子医科大の医師は「生活まで診ることで、手遅れになる前に手が打てる」。毎年受診すれば、自分の体の変化を把握でき、健康維持の意欲も高まるといいます。
 
フィールド医学の導入は、65歳以上が払う介護保険料の基準月額が03年、県内最高の4800円になったのがきっかけ。要介護状態になる人を予防的に減らすことで保険料上昇を少しでも抑える狙いがあり、町民にも徐々に浸透してきました。現在の7期(18~20年度)の保険料は、県内平均より291円低い5400円にとどまります。
 
厚生労働省が2018年春公表した市区町村別平均寿命は、同町の女性が87.6歳で県内6位、男性80.5歳で8位。「ご長寿健診の参加率は実質3割ほどで、フィールド医学だけが要因ではない」(町健康福祉課)としますが、10年間で男性が2歳、女性も1歳ほど延びました。
 
土佐町長は「とんからりんの家とフィールド医学の取り組みの相乗効果が表れているのでは」と話した後、こう言って笑いました。「人口は減りゆうのに90歳以上は毎年10人ばあ増えゆうがよ」
(高知新聞 2018年09月17日

参考)NHK地域づくりアーカイブス「高齢者が生き生きと支えあう地域」

20181008土佐町
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