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沖縄市社協 幼少期に「糸満売り」された認知症男性 社協養成の市民後見人と新たな人の縁

沖縄県沖縄市社協
【幼少期に「糸満売り」された認知症男性 社協養成の市民後見人と新たな人の縁】


2017年出版された写真集「沖縄1935」の中には、糸満で撮影されたあどけない少年漁師の姿が多くあります。沖縄市の介護施設で暮らす91歳の男性もそんな少年の一人だったのでしょうか。年代的に写っていても不思議ではありません。幼少期に「糸満売り」された離島出身の元漁師。戦後は遠洋漁業やパヤオ漁で活躍したといいます。認知症を患い、生活保護を受けていて、頼れる身寄りはありません。

この男性の後見人に、市内の67歳の女性が那覇家裁から選任される見通しとなりました。預貯金管理や福祉サービスの手続きなどを代行し、生活を支援します。親族でも専門家でもない第三者の「市民後見人」。ニーズが高まりますが周知は十分でなく、女性が県内初となります。沖縄市社会福祉協議会の養成講座で必要な知識を学び、社協の仲介で男性と信頼関係を築いてきました。

「学校に行けず母もいないかわいそうな人間だ」と自身の半生を振り返る男性に、女性は「でも頑張って生きて良かった」と応じました。一人一人が歩んだ個人史の集積が、沖縄社会の歴史なのだと痛感しました。一昨日、女性の訪問に男性は笑顔を見せ、おやつや飲み物をおかわりしました。「今日は元気で食欲がある」と驚く施設職員。女性が「おいしい?」と尋ねると、男性は親指を立てて喜びました。制度が生む新たな人の縁もあります。広がりに期待したいと思います。
田嶋正雄「[大弦小弦]昨年出版された写真集『沖縄1935』の中には、糸満で・・・」沖縄タイムス 2018年11月15日

参考)糸満売り
10歳前後の貧困層の少年が、前借金と引き換えに沖縄本島南部・糸満の漁師のもとで年季奉公することを「糸満売り」と称した。(by Wikipedia)

20181123沖縄市
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