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石巻市社協 <東日本大震災 復興人>「黒子役」に生きがい 人つなぎ地域支える

宮城県石巻市社協
【<東日本大震災 復興人>「黒子役」に生きがい 人つなぎ地域支える】


「年がいもなくかぶり物してますねえ。似合うじゃないですか」 石巻市湊町にある災害公営住宅の集会所で昨年暮れにあったクリスマス会で、高橋泰(ゆたか)さんが住民約20人の輪に溶け込み、笑いを誘っていました。高橋さんは石巻市社会福祉協議会の地域福祉コーディネーターを務めています。東日本大震災を機に、石巻市社協が2013年度新設したポストです。「コミュニティー・ソーシャル・ワーカー(CSW)」とも呼ばれ、地域再生の後押しや被災者・生活困窮者らの自立支援を担います。石巻では高橋さんら13人が活動しています。

「知らない人同士だから何とかコミュニケーションを取りたい」。2016年11月に入居した79歳女性が高橋さんに相談し、地域住民も交えた茶話会やバーベキュー大会を開きました。女性は「高橋さんのおかげで顔なじみが増えた。何かあればすぐ相談できる」と感謝します。

高橋さんは石巻市出身。震災前は地元の食品加工会社に勤め、仕入れなどを担当していました。あの日、上司とともに門脇小に避難。「上の方へ上がってくれ」という声を聞き、屋上に着くと眼下は地獄絵図でした。津波で車や家が流され、炎が上がっていました。家族の妻と義母、長男長女は無事でした。市内にあった2階建ての自宅は1階が浸水し、2階での生活が続きました。

被災した会社から震災直後に解雇され、一時は主夫業に専念しました。子どもと過ごす時間が増えた一方、将来への不安は消えませんでした。「この子たちが大きくなった時、石巻はいい街になっているだろうか。偶然、津波から逃れた意味は何だろうか」 石巻市社協が仮設住宅の訪問支援員を募集する新聞記事を見つけ、即座に応募。2011年9月に働き始めました。仮設入居者間の交流を図る茶話会などの開催に奔走。多くの被災者やボランティアと出会い、「人と人をつなぐ魅力」に手応えをつかみました。

地域福祉を担う覚悟を決め2012年4月、東北福祉大通信教育部に入学。石巻市社協に勤める傍ら勉強に励み、2017年2月に社会福祉士に合格しました。「あの認知症の人は迷惑だ」「あいさつがない」「ごみの捨て方が違う」。高橋さんの耳には、震災で薄れた人間関係が招く不安が次々に届きました。「暮らしやすさは近くにスーパーマーケットや病院があることではない。近くに友人や仲間がいることだ」。目指す復興の姿を描きつつ、地域回りを続けました。「福祉に100点はない。難しいが、面白さもある」と高橋さん。地域を下支えする黒子役に生きがいを感じています。
河北新報 2019年01月13日

20190115石巻市
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なかなか一言で表せない社会福祉協議会(社協)。地域福祉活動の推進、生活困窮者支援、成年後見・日常生活自立支援事業、介護保険・障害サービス事業、ボランティア・市民活動の支援、福祉教育・ボランティア学習、共同募金・・・、さまざまな事業・活動を展開しています。少しずつ、その活動を探検してみましょう。

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