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綾部市社協 歳末たすけあい運動の活用による緊急的な支援体制の整備

京都府綾部市社協
【歳末たすけあい運動の活用による緊急的な支援体制の整備】


綾部市社会福祉協議会では、歳末たすけあい募金の助成金を活用し、緊急に支援を必要とする人に対して物品を支給・貸与する「あやべ生活サポートセンター・ライフラインバンク」の取り組みを行っています。
 
平成25年、総合相談窓口「あやべ生活サポートセンター」を開設以降、数多くの相談が寄せられるようになりました。しかし、そのなかで課題になっていたのが、「明日食べるものがなく所持金も数百円しかない」という、生活保護の決定や生活福祉資金の貸付の決定を待てないような緊急的な支援を要する相談への対応でした。そこで綾部市社協では、以前から地域住民や職員の善意から食品や物品が寄付されていたことに着目し、必要なときに物品提供による支援ができる事業を整えようと、平成28年3月から「ライフラインバンク」を立ち上げました。

窓口に寄せられる相談には、食べるものがないという相談のほかにも、「数日後に水道・電気・ガスが止まる」「調理器具を持っていない」「冬の寒さや夏の暑さがしのげない」という相談も寄せられていました。そのため、食料品の提供のほかにも、カセットガスコンロや鍋、ランタン、カセットストーブ等を貸与できる仕組みが必要であり、住民からは集まりにくいこうした物品を用意するための財源確保が課題でした。財源を検討するにあたっては、「ライフラインバンク」の目的が食料や調理器具等の物品の提供により生活困窮者のライフラインを一時的に確保し、その後の適切な支援につなげる入口の支援を担うものであるため、歳末たすけあい運動の主旨とも合致していたことから、その助成を活用することとなりました。
 
以前から物品の寄付に協力いただいていた住民のうち、理解を得られた方をサポーターとして登録してもらい、必要に応じて物品提供の協力を要請しています。綾部市社協の取り組みは、歳末たすけあい募金の助成と住民同士の助けあいを組み合わせたものといえます。

対象者は、「相談担当者が支援を必要と判断し、センター長が必要と認めた人」です。明確に対象の基準を定めるのではなく、担当者の判断が重要視されているのは、支援を必要とする人であれば誰にでも迅速に対応したいという綾部市社協の思いからです。実際に支援の対象となった人も、 30代から高齢者まで、相談経路も地域住民や民生委員・児童委員、ハローワーク、スクールソーシャルワーカー、行政等と幅広くなっています。
 
多様な課題背景を持つ相談者への対応は「ライフラインバンク」のみの支援にはとどまりません。支援を必要とする人に、まずは物品による支援をとおして信頼関係を構築し、根本的な課題の解決に向けた今後の支援につなげる糸口を作る役割を担っています。物品による支援は、他の相談支援と比較して、対象者と職員とのコミュニケーションの壁が低くなりやすいのが特徴です。そして、生活困窮者自立支援事業、日常生活自立支援事業等を組み合わせたり、関係機関、住民による身近支援も含めて継続的な関わりにつなげています。
全社協「NORMA社協」 2017年10・11月号

20191201綾部市
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なかなか一言で表せない社会福祉協議会(社協)。地域福祉活動の推進、生活困窮者支援、成年後見・日常生活自立支援事業、介護保険・障害サービス事業、ボランティア・市民活動の支援、福祉教育・ボランティア学習、共同募金・・・、さまざまな事業・活動を展開しています。少しずつ、その活動を探検してみましょう。

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