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高知市社協 「断らない・あきらめない・投げ出さない」 人を支えるのは地域の人とのつながりや温かさ

高知県高知市社協
【「断らない・あきらめない・投げ出さない」 人を支えるのは地域の人とのつながりや温かさ】


読売新聞(2019年02月21日)は、高知市社会福祉協議会に福祉専門職として採用され、まもなく10年の女性職員を取材しています。その女性への取材から、誰もが暮らしやすい地域づくりを、同僚や住民と協力しながら進めている高知市社協の取り組みに迫ります。

2013年、高知市社協内にできた「生活支援相談センター」の〈1期生〉。依存症や貧困で行き詰まった人たちの駆け込み寺で、従来の高齢者、障害者など「縦割り」の仕組みを超えようと頑張りました。最初は「仕事も金も泊まる所もない」という相談者を市役所に伴って生活保護の手続きをし、ビジネスホテルに片っ端から電話をかけました。それ以上のことをしたくても、使えるお金もノウハウもありませんでした。

「目の前に困っている人がいるのに、といつも歯がゆかった」。同僚と議論しながら、一定期間暮らすことができるシェルターを確保するなどし、立ち直る相談者を少しずつ増やしていきました。今では全国でも知られるようになった同センターの3原則「断らない・あきらめない・投げ出さない」も、そうした中から生まれました。立ち直って地域で暮らすようになった人を定期的に訪問するうち、気づいたことがあります。就職して生計のめどがついても、孤立したままでは先が続かないのです。「この人たちを本当に支えるのは、地域の人とのつながりや温かさではないか」

3年前に地域協働課に異動。「地域福祉コーディネーター」として、潮江・春野両地区など市南部を回り、地区社協や民生委員、町内会など各種団体の会員らと「困っていること・やりたいこと」を出し合います。低地が多いだけに、会合では必ず防災が話題に上りますが、「とにかく自分たちでやれることを」と繰り返してきました。「地域づくりは住民自身が動くことから」と信じています。避難訓練をしてみて初めて、計画の欠点が見えてきます。訓練を重ねて何度も作り直してこそ、万一の場合に役立つ計画になります。

「『高齢者サロンに出てこない人が心配』など周囲を気遣う声をよく聞きます。でも、私は緊急の場合以外、訪問することはしません。家族や近所付き合いについて質問するなどして、できるだけ相手に動いてもらうんです」「自分たちの仕事は活動する仲間を増やすこと」と力説する背景には、センター時代の体験があります。「相談者は周囲への負い目から黙っているけど、内心では人の役に立ちたいと思っています」。民生委員の世話で、町内会のごみ出しを手伝うことから立ち直った人もいるといいます。

土佐郡鏡村(現高知市)に生まれ、民生委員だった母親が高齢者宅を訪問する姿を見ながら、将来の夢を育みました。高知女子大(現県立大)で社会福祉士と精神保健福祉士の資格を取り、徳島県の精神科病院に就職しました。結婚と出産を経てシングルマザーになり、帰郷して2009年から高知市社協で働きます。「子どもを保育園に入れ、とにかく自分が働くしかなかった。一番つらい時代に採用されたことに感謝し、つらい立場の人たちが少しでも安らげる社会を作りたい」と力を込めました。

社協は全国の都道府県・市町村にありますが、その活動はまだ十分には知られていません。5年前のNHKドラマ「サイレント・プア」で、「ごみ屋敷」や「引きこもり」などの課題に立ち向かう社協のコミュニティーソーシャルワーカー(CSW)を深田恭子さんが演じました、その奮闘ぶりに驚いた人もいるでしょう。行政区分ごとの組織で、トップは行政からの天下りが大半と、活動も沈滞しがちでしたが、最近は各地で社協の“変身ぶり”が目につくようになりました。

高知市社協の生活支援相談センターはその典型。つらい立場の人たちと深く関わった今村さんの体験は、他の職員や福祉を担う人たちにとっても有益でしょう。「サイレント・プア」のモデルとされる大阪・豊中市社協のCSWは「ひとりぼっちがいない社会」を提唱します。県内でも同じ動きが広がっています。

20090310高知市社協
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なかなか一言で表せない社会福祉協議会(社協)。地域福祉活動の推進、生活困窮者支援、成年後見・日常生活自立支援事業、介護保険・障害サービス事業、ボランティア・市民活動の支援、福祉教育・ボランティア学習、共同募金・・・、さまざまな事業・活動を展開しています。少しずつ、その活動を探検してみましょう。

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