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曽爾村社協 榧(かや)の実油で村を元気に 農林業公社に作業所の知的障害者らが協力

奈良県曽爾村社協
【榧(かや)の実油で村を元気に 農林業公社に作業所の知的障害者らが協力】


曽爾村農林業公社が村内の民家などに植えられているカヤの木の実を特産品として売り出すプロジェクトに取り組んでいます。村内では保存食や薬などとして親しまれてきた歴史があり、今年は、徳川家康も好んだと言い伝えのある食用油「榧の実油」を発売しました。村民も実を集めるなどして製造に協力しました。

カヤはイチイ科の常緑高木。村内約40か所に植えられており、毎年秋に実を付けます。約30年前までは、家庭でも実を拾って、おやつや保存食にするなど親しまれてきたといいますが、近年は実を拾う人は減り、路面に落ちた油分の多い実を車が踏んでスリップするなど、村の「厄介者」になっていました。

公社は活用して特産品にしようと2017年に商品開発に着手。これまで、果肉から芳香成分を取りだした蒸留水(50ミリ・リットル、税込み972円)や実を煎ったナッツ(30グラム、同648円)を販売しました。好評を受け、2018年秋の収穫分で、家康が高級天ぷら油として愛用したとの言い伝えがあり、大正時代の「大植物図鑑」に「最高級の植物油」と記されている食用油の製造に着手しました。

これまでよりも実をたくさん集めるため、村企画課の公社担当が収穫時期の9月に、1キロ800円で買い取る内容のチラシを作って全戸配布しました。軽度知的障害者らが通う曽爾村社会福祉協議会の事業所「すすき作業所」の通所者や支援員ら11人の手も借りて、約70キロが集まりました。

収穫後のあく抜きや殻取りはすすき作業所が担当。焙煎は地元の曽爾高原ゆず生産組合「たわわ」が行い、搾油を岡山県の食用油製造業者に依頼して、100本が完成しました。クルミのような香りが特徴で、ドレッシングに使ったり、パンに付けたりするほか、クッキーやパンを作る時に生地に練り込んでも香りが良いといいます。

曽爾高原ファームガーデン(太良路)と公社のHPで販売し、売れ行きは好調だといいます。カヤの実は豊作と不作が交互に来るといい、2018年は不作の年でした。2019年秋は約2倍の収穫が予想され、既存商品の増産と、更なる新商品の開発を計画しています。

村公社担当職員は「手間のかかる油作りが、仕上げ以外は村内でできたことに手応えを感じた。実を拾えば村民の副収入にもなる。販路も開拓して雇用を生み出せるくらいの産業に育てていきたい」を力を込めます。すすき作業所の作業責任者は「通所者も充実感や達成感をおぼえている。これからも協力していきたい」と話します。榧の実油は45グラム入り2500円(税込み)。
読売新聞 2019年03月05日

20190324曽爾村
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