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高知県社協 ただ今修業中 こうち・なんこく若者サポートステーション相談支援員

高知県社協
【ただ今修業中 こうち・なんこく若者サポートステーション相談支援員】


新しいクラス、新しい仲間。高知県内各地で入学式や始業式が行われる季節、学校以外の場所でも、一歩を踏み出そうとする若者たちがいます。高知県社会福祉協議会が高知市で運営する「こうち若者サポートステーション」(サポステ)。不登校や引きこもり、中退などで進学・就職に不安を抱く若者らが、再出発を目指す場所です。相談支援員として働いて3年目になる女性を高知新聞が追いました。
  
高知市出身の相談支援員は高知学芸高校から関西の大学に進学しましたが、学生団体での人間関係に悩み“不登校”になりました。誰とも会わず一日中寝て過ごし、自己嫌悪と罪悪感でいっぱい。そんな時、部屋に押し掛け「はよ風呂入って! ご飯食べに行くで」と連れ出してくれた友人が、大きな支えになりました。1年留年したものの卒業できました。
 
すぐ帰高。転職を繰り返す中で、児童養護施設の仕事を紹介されます。出会ったのは、さまざまな事情で親と暮らせない子や、発達障害などの特性があって学校になじめない児童らでした。それぞれが抱える背景に、本人の責任はありません。相談支援員は、不登校の児童生徒が通う同市教育研究所で働いた体験などもあって「彼らがもっと自分らしく生きられるよう応援したい」。29歳でサポステの門をたたきました。

相談支援員の仕事は多岐にわたります。高卒認定試験に向けて勉強を教えたり、面接の練習をしたり。履歴書の書き方を指導しながら、何げない話の相手にもなります。利用者にとって相談支援員は「悩んだ時は取りあえず相談したくなる。心強い存在」(高校中退の男性)といいます。
 
一方で、相談支援員が「言葉の裏にある、本当の気持ちに気付いてあげられなかった」と後悔していることがあります。高校を中退し「働きたい」と話していた少女。相談支援員が手配した企業での職場体験に向かおうとした時、「働きたくないってば!」と叫びました。その日以来、少女はサポステに顔を見せていません。
 
働こうという意欲にうそはなかったでしょう。ただ、失敗が怖くて、固まってゆく進路に心の準備が追い付かなかったのではないか。1年近く対話を重ねてきた少女の不安、焦りに初めて気付かされました。相談支援員は今も連絡を待ち続けています。
 
自己肯定感があまり感じられず、いつも投げやりな態度の少年もいました。「できるわけないやん」「どうせ無理やきよ」。個別相談の約束をすっぽかすこともたびたび。それでも相談支援員は会うと「来てくれてありがとう」と声を掛け続けました。少年の表情が少しずつ明るくなり、やがて「働くき」。自分の意思で就職の道を選びました。職場体験を受け入れてくれた県内企業で、正社員として働いています。
 
利用者の置かれている立場や抱える悩みは千差万別。支援の方法に正解はなく、相手の気持ちを完全に理解できるスーパーウーマンにもなれません。それでも相談支援員は「利用者が自分の感情や悩んだ経験を整理し、社会に羽ばたくためのお手伝いをしたいんです」
 
「サポステ」という駅。今日も、それぞれの目的地を探し、出発しようとする若者を見守り続けています。
高知新聞 2019年04月11日

参照)こうち・なんこく若者サポートステーション

20190423高知県
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なかなか一言で表せない社会福祉協議会(社協)。地域福祉活動の推進、生活困窮者支援、成年後見・日常生活自立支援事業、介護保険・障害サービス事業、ボランティア・市民活動の支援、福祉教育・ボランティア学習、共同募金・・・、さまざまな事業・活動を展開しています。少しずつ、その活動を探検してみましょう。

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