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苫小牧市社協 福祉の学習プログラム「福祉の学習手引き」活用進む 学校現場、教員向けセミナーも開催

北海道苫小牧市社協
【福祉の学習プログラム「福祉の学習手引き」活用進む 学校現場、教員向けセミナーも開催】


苫小牧市社会福祉協議会が市内の小中学校向けに2017年度に作成した、福祉の学習プログラム「福祉の学習手引き」の活用が進んでいます。「高齢者介護」や「肢体不自由」「視覚障害」などテーマごとに講話と疑似体験を組み合わせた授業案をまとめており、2018年度は延べ5330人(前年度比2330人増)の児童、生徒が手引きを基に福祉を学びました。より積極的に学校現場で活用してもらおうと苫小牧市社協はこのほど、教員を集めたセミナーを開きました。

苫小牧市社協は、総合的な学習の時間の中で福祉を学ぶ授業を行う小中学校が多いことから2007年度、小中学校の福祉学習サポートへ障害を疑似体験できる器具の貸し出しや講師の派遣など約10項目の支援メニューを用意。学校側からの依頼に応じて物品、講師を手配してきました。

しかし、学習内容によっては児童、生徒が「障害者は何もできなくてかわいそう」「自分とは違う人」といったイメージを持ち、本来の教育目的からかけ離れてしまう事態も発生しました。一つの授業の中に体験と講話をバランスよく盛り込む必要があると考え、苫小牧市社協は2017年度、従来の個別メニューを組み合わせた新たな学習プログラムを提案。「手引き」としてまとめ、校長会などを通じて各校に周知してきました。

2017年度はこの手引きを活用し、小学校17校で延べ2532人に授業を実施。翌2018年度は中学校1校も加わり計21校で展開し授業を受けた児童、生徒数は前年度比約2倍の延べ5329人に上りました。同年度は特に視覚障害者の暮らしについて考える点字学習や、災害対応を考える防災講話への需要が高かったといいます。

教育現場や児童、生徒からは「高齢者や障害者への理解が深まる」「自分たちに何ができるか考えるきっかけになる」などと好評といいます。苫小牧市社協は今春、内容の一部を見直して2019年度版の手引きを作成。手引きには「地域福祉」「高齢者介護」「肢体不自由」「視覚障害」「聴覚障害」「災害支援ボランティア」の学習テーマ別に授業案や過去に行った授業の実例を盛り込みました。

例えば肢体不自由をテーマとした授業の場合、車いすに乗って段差を越える体験学習のほかに障害者スポーツの体験や福祉用具の用途、使用法を学ぶといった複数の授業案を紹介。各種体験を通じて何を学んでほしいかという苫小牧市社協側の思いも明確化しました。アイマスクを使った視覚障害の疑似体験では「視覚から得られる情報を失う怖さではなく、聴覚や嗅覚などを活用する体験を促す」などと留意点を記しています。

苫小牧市社協は8月7日、市民活動センターで市内の小中学校の教員を対象に福祉学習に関するセミナーを開催。2020年の東京五輪を前に障害者スポーツの体験に注目が集まっていることや、盲導犬のデモンストレーションを取り入れた授業も可能となったことなどを説明しました。2018年度人気だった点字学習を教員が体験する機会も設けられました。

苫小牧市社協の担当者は「福祉学習の充実には学校現場と福祉の現場の連携が不可欠。より市社協を活用してもらえるようにしたい」と話します。
苫小牧民報 2019年8月20日

参照)苫小牧市社協「福祉の学習手引き 2019年度版」
20190823苫小牧市②

20190823苫小牧市
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