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千代田区社協 ご近所の家事をお手伝い「ふたばサービス」 助けられた分、自分も

東京都千代田区社協
【ご近所の家事をお手伝い「ふたばサービス」 助けられた分、自分も】


東京都千代田区の78歳の男性宅で、千代田区社会福祉協議会の家事支援事業「ふたばサービス」の支援会員の女性が床を雑巾で拭きながら男性に話し掛けました。支援会員さんは週1回男性宅を訪問し、掃除や洗濯、庭木の水やりなどの家事を約2時間こなします。男性宅に通うようになって5年あまり、すっかり手慣れたものです。「心筋梗塞と脳梗塞をやって歩くのも大変になった。支援会員さんには本当にお世話になっている」と男性は感謝の言葉を口にしました。

ふたばサービスは、千代田区社協が区内の高齢者や妊婦などから家事のサポートや通院の付き添いなどの依頼を受け、支援会員に行ってもらう助け合い事業です。利用者は1時間につき1300円を支払い、そのうち1200円が支援会員に活動費として支払われます。千代田区社協の担当職員は「活動は年3500件ほど。最近は食事の支度など調理の依頼が増えている」と語ります。支援会員さんも、男性の他に高齢者数人の家事をサポートしています。

「子供が小学生になってそろそろ仕事をしたいと思ったんですが、子供の体調や都合で仕事を休む必要が出てくるかも。迷っていたときに、社協のことを思い出したんです」 千代田区社協との出合いはその子供がまだおなかの中にいたときに遡ります。支援会員さんと夫はともに地方出身。近くに頼れる親類もおらず、子育て中に助けになるものはないか区報で探していたところ、千代田区社協の仲介で子育ての手伝いをしてほしい人と手伝いをしてくれる人がつながる子育て援助活動を見つけました。

「幼稚園の送迎をお願いできたし、地域の児童館にも子育てを助けてくれる高齢の人のサークルがあった」。助けてくれる地域の人の存在が心強く感じられました。子育てが一段落し「助けられた分、自分も助けになりたい」と千代田区社協の活動を調べ、高齢者の生活を支援するふたばサービスを見つけました。

依頼者との間に千代田区社協が入ることで、知らない人の家に行く怖さがありません。活動は短時間で負担も多くありません。「無理しないでやってください」という千代田区社協の担当者の励ましにも背中を押されました。「最初の活動は通院の付き添いでした。自宅からタクシーで病院に行き、タクシーで戻る2、3時間の活動でしたが、『ありがとう』とお茶を出してくださった。私でもできる、と思いました」

テレビが映らないという高齢者のリモコンを調整しました。止まっていた時計を動かしました。新しいオーブンレンジの使い方を教えました。そのたびに「ありがとう」「あなたは何でもできるね」と喜んでもらえます。「普段の生活では自分のだめな部分に目が行きがちですが、お礼を言われると救われた気になる。遠方でなかなか介護できない親への罪滅ぼしというか、親にできない分を地域でやっているというか…」

担当する高齢者が体調をくずしてしばらく依頼がないと心配になります。千代田区社協が間に入るため、直接連絡は取れません。少しさびしいですが、その距離感が安心でもあり、互いに過重な負担をかけないことにつながります。大都会の真ん中で、住民が世代を超えてゆるく結びつく。千代田区の高齢化率(平成30年1月1日現在)は17.79%と東京23区で2番目に低いですが、高齢者人口は増えています。近すぎず、遠すぎず。そんな微妙な距離感が地域を支えています。
産経新聞 2019年8月29日

20190906千代田区
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なかなか一言で表せない社会福祉協議会(社協)。地域福祉活動の推進、生活困窮者支援、成年後見・日常生活自立支援事業、介護保険・障害サービス事業、ボランティア・市民活動の支援、福祉教育・ボランティア学習、共同募金・・・、さまざまな事業・活動を展開しています。少しずつ、その活動を探検してみましょう。

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